今日は北海道の北にある離島、礼文島の『礼文島の高山植物ハイキング』についてご紹介させていただきます。
礼文島は別名「花の浮島」と呼ばれる高山植物の宝庫です。
その数300種類です。
ハイキングは地元礼文島の花のガイドさんと一緒に回ることが出来ます。
礼文島の高山植物って意外に小さい花が多いです。他の植物の間に生えている貴重な高山植物を見つけて教えてくれるのですが、花が小っちゃくて見つけにくい事もあります。
貴重な高山植物がちょっと歩くだけで見つかるので感動すること間違いありません。
高山植物ハイキングは旅行会社『クラブツーリズム』の観光ツアーに参加して出かけてきました。
二泊三日ですが、利尻島、礼文島、サロベツ原野全部を回れるツアーです。
ここ礼文島の高山植物ハイキングの前は、利尻島の仙法師御崎公園を散策してきました。
次の訪問地は、同じ礼文島の澄海岬(スカイ岬)に向かいます。
今回の道北旅行ツアーについてはこちらにまとめています。
道北旅行まとめ|二泊三日参加ツアー料金と実際に現地で払ったお金
- 礼文島と利尻島と北海道本土の位置関係
- 礼文島が「花の浮島」と呼ばれる理由
- 礼文島で花ガイドと巡るミニハイキング
- 礼文島の高山植物「エゾニュウ」
- 礼文島の高山植物「イブキトラノオ」
- 礼文島の高山植物「チシマアザミ」
- 礼文島の高山植物「ヒロハクサフジ」
- 礼文島の高山植物「ヤマブキショウマ」
- 礼文島の高山植物「チシマワレモコウ」
- 礼文島の高山植物「レブンソウ」
- 礼文島の高山植物「カラフトゲンゲ」
- 礼文島の高山植物「タカネナデシコ」
- 礼文島の高山植物「レブンウスユキソウ」
- 礼文島の高山植物「キタノコギリソウ」
- 礼文島の高山植物「エゾノコギリソウ」
- 礼文島の高山植物「クサフジ」
- 礼文島の高山植物「レブンイワレンゲ」
- 礼文島の高山植物「ナワシロイチゴ」
- 礼文島の高山植物「エソカワラナデシコ」
- 礼文島で高山植物ハイキングに実際に行ってきた感想
- まとめ
礼文島と利尻島と北海道本土の位置関係

礼文島が「花の浮島」と呼ばれるには地理的な関係も大きく影響しています。
現地で手に入る利尻礼文サロベツ国立公園のガイドブックから抜粋した公園のマップです。
- 北海道本土が右
- 利尻山の標高は1721m
- 礼文岳490m
- 左の日本海には暖流が流れています
礼文島が「花の浮島」と呼ばれる理由

礼文島は「花の浮島」と呼ばれています。その数なんと300種類です。
理由は本州では約2000mの山岳地帯でないと見られない希少な高山植物が海抜0mから見ることができりからですね。
ではなぜ海抜0mから高山植物を見ることができるのでしょうか。
理由は3つです
- 北緯
- 霧
- 強い風
北緯
礼文島は日本最北の島ですから当然寒いです。氷河時代には大陸とつながっていたので多くの高山植物がやって来ました
霧
礼文島の西側は断崖絶壁です。ここに西からの季節風が吹きつけることで霧が発生します。夏にも霧が出やすいので気温が上がりません。
強い風
西からの季節風は強いです。強い風が吹き付けるため背の高い植物などが生えることができないんですね。
これらの様々な自然の条件がそろったことで礼文島は「花の浮島」と呼ばれるようになりました。
隣にある利尻島が「花の浮島」と呼ばれないのは、風が弱いからです。利尻山は日本の百名山で有名ですよね。標高は1971mもあります。高い山があるため山裾は礼文島と比較すると風が弱いんです。
礼文島で花ガイドと巡るミニハイキング
今回筆者が参加したハイキングは旅行会社の企画したミニハイキングです。
所要時間は約2時間です。

今回花の名前などを教えてくれたガイドさんです。いつもガイドされたり花を探したりされているのでしょうか、健康的に日に焼けていました。
実は関西出身のガイドさんなんです。

ミニハイキングのコースです。
桃岩展望台コースのバス停から桃岩展望台までのコースです
- 全長:1km~1.2km
- 往復時間:50分~1時間
個人的には丁度いいコースだと思ってます。
今回のミニハイキングは7月下旬に出かけました。
7月に桃岩展望台付近で見つけた高山植物をいくつかご紹介します。
花の説明はこちらのサイトから引用させて頂きました
礼文島の高山植物「エゾニュウ」

漢字:蝦夷丹生
背丈が3mを超すこともある大型の植物です。白い球状の花が、茎の先端にある包みから飛び出すように咲きます。礼文島に広がる草原で、大木のように立ち並び、花を咲かせます。
礼文島の高山植物「イブキトラノオ」

漢字:伊吹虎の尾
高さ30cmから1mほどの高山植物で、名前にもある「虎の尾」の形をしたピンク色の美しい花を咲かせます。桃岩展望台コースにある大群落では、草原がこのピンク色の花で覆われた風景を見ることができます。(エゾイブキトラノオ)
礼文島の高山植物「チシマアザミ」

漢字:千島薊
背丈1.5mほどの大型の植物で、茎や葉に鋭いトゲがあります。礼文島内のいたる所に生育して、夏には赤紫色の花を下向きに咲かせます。
礼文島の高山植物「ヒロハクサフジ」

漢字:広葉草藤
他の植物に絡まりながら伸びるツル性の植物です。日当たりの良い場所に広く生育して、夏に青色の花を咲かせます。他の似た植物とは、葉が楕円形をしている所から見分ける事ができます。
礼文島の高山植物「ヤマブキショウマ」

漢字:山吹升麻
背丈50cmほどの植物で、礼文島内に広く生育します。茎の先に白色の花が穂のようになって咲きます。他にも似ている植物があり、見分けるためには葉や花を細かく見る必要がありますが、礼文島では本種が多数を占めています。
礼文島の高山植物「チシマワレモコウ」

漢字:千島吾木香
礼文島内に広く分布する、背丈50cmほどの植物です。夏の終わりごろから穂状に小さな花を密に咲かせます。咲き始めには、花がやや赤みがかって見える事もあります。
礼文島の高山植物「レブンソウ」

漢字:礼文草
分かりやすい名前です
風当たりの強い場所に生育する背丈20cmほどの植物です。全身に細かな柔毛が生えており、葉や茎が白っぽく見えます。他の似ている植物とは、柔毛の有無の他に、花が上向きに咲く姿から見分ける事ができます。初夏から秋口までの長い花期をもつ、礼文島の固有種です。
礼文島の高山植物「カラフトゲンゲ」

漢字:樺太蓮華
背丈30cmほどの植物で、茎の上部に赤紫色の花が連なるように咲きます。大きな株となる事が多く、道沿いや岩肌を赤く染めます。
礼文島の高山植物「タカネナデシコ」

漢字:高嶺撫子
基本種エゾカワラナデシコの高山型で全体に小型です。がくの基部に2対の苞葉(花を包む葉)があり、苞葉が1対のものをエゾタカネナデシコといいます。撫子(なでしこ)とは可憐な花の様子を名付けたものです。
礼文島の高山植物「レブンウスユキソウ」

漢字:礼文薄雪草
この花は散っちゃいです
背丈15cmほどの植物で、高山植物の草原に咲きます。白く花びらのように見えるものは、細かな毛をまとった葉で、花は中心の黄色い部分です。この毛で白く見える葉を薄く積もった雪にたとえ、この名前がつきました。ヨーロッパに分布するエーデルワイスの仲間で、別名エゾウスユキソウとも呼ばれます。礼文町の「町花」に指定されいる、礼文島を代表する高山植物です。
礼文島の高山植物「キタノコギリソウ」

漢字:北鋸草
背丈60cmほどの植物で、夏の終わり頃からピンク色の花を咲かせます。葉には、名前の由来ともなっているノコギリのような切れ込みがあります。
礼文島の高山植物「エゾノコギリソウ」

漢字:蝦夷鋸草
背丈が50cmを超す植物で、葉の縁には、名前の由来となるノコギリのような細かい切れ込みがあります。礼文島内に広く分布していて、秋の草原を彩ります。
礼文島の高山植物「クサフジ」

漢字:草藤
ツル性の植物で、様々な物に絡まりながら成長して、盛夏には他の植物を覆うほど伸びます。根本がやや赤くなる筒状の青い花が列状に咲き、秋にはマメ状の実を付けます。似ているハマエンドウやヒロハクサフジとは、葉が細いところから見分けることができます。
礼文島の高山植物「レブンイワレンゲ」

漢字:
背丈15cmほどの植物で、ガレ場に生育しています。白っぽい肉厚な葉が重なり蓮華(れんげ)の花にように見えます。秋には背を伸ばし小さな花を密に咲かせます。
礼文島の高山植物「ナワシロイチゴ」

漢字:苗代苺
実は食べられるらしいです。
礼文島の高山植物「エソカワラナデシコ」

漢字:蝦夷河原撫子
細かな切れ込みのある花びらが特徴の背丈30cmほどの植物で、島内に広く分布しています。風当たりの強い場所には、萼(がく:花の根元を包むように付く緑色の部分)の先がとがる本種の高山型「タカネナデシコ」も咲きます。花期が長く、初雪の頃にも花を咲かせる株があります。
礼文島で高山植物ハイキングに実際に行ってきた感想
高山植物の花の大きさってどのくらいをイメージされていますか?
花と言われるとその辺に咲いている普通の花と同じような大きさをイメージしそうです。たしかに遠目で見ても輪郭などがハッキリ見える花もありますが、基本的には「小っちゃい花」なんですね。
見つける時の参考に覚えておくと参考になります。
今回のツアーで高山植物ハイキングの散策時間は120分です。
最寄りの駐車場から桃岩展望台までハイキングしながら往復します。
散策時間だけなら120分でも余裕です。
途中トイレの時間も用意してくれています。
ここ礼文島の高山植物ハイキングの前は、利尻島の仙法師御崎公園を散策してきました。
次の訪問地は、同じ礼文島の澄海岬(スカイ岬)に向かいます。
今回の道北旅行ツアーについてはこちらにまとめています。
道北旅行まとめ|二泊三日参加ツアー料金と実際に現地で払ったお金
まとめ
今日は礼文島の高山植物をガイドと見つけるミニハイキングをご紹介しました。
礼文島で高山植物を見つける又とないイイ機会です。
これから行ってみたいなと思わせる旅行先を見つける方法や、旅行に是非持って行きたい便利グッズをまとめています。
二泊三日の道北旅行で宿泊したホテルはこちらです。
是非高山植物の島礼文島を訪問してみて下さい。