こんにちは
私が住んでいる神戸市には、日本一の酒所として有名な『灘』があります。
『灘』には灘五郷酒蔵組合があって様々な酒蔵が25も加盟しています。
灘五郷には、見学施設を持っている酒蔵も沢山有ります。
無料で入場できる施設も多いです。
全部の酒蔵の施設を巡るにはとても1日では回りきれません。
今日は、『白鶴酒造資料館』をご紹介させて頂きます。
日本一の酒所”灘”の銘酒『白鶴』の蔵元です。
『白鶴』は灘五郷の「御影郷」にある酒蔵です。
ここ『白鶴酒造資料館』では展示室で日本の酒づくりの製造工程を人形で再現し見学できる施設です。精巧に作り込まれています。
個人なら無料で見学出来ます。
是非灘五郷へ訪れる参考にして下さい。
【この記事で分かる事】
- 日本盛の見学施設『白鶴酒造資料館』の内容
- 絞りたての白鶴の利き酒の案内
灘五郷の全部の酒蔵についてはこちらにまとめています。
行ってみたいなと思わせる旅行先を見つける方法や、旅行に是非持って行きたい便利グッズをまとめてみました。参考にして下さい。
それでは詳しくお伝えします。
白鶴酒造とは御影郷にある灘五郷の酒蔵

白鶴酒造の創業
- 1743年:材木屋治兵衛が酒造業を開始
- 1747年:酒銘「白鶴」命名
- 2003年:白鶴酒造が生んだ白鶴渾身の酒米「白鶴錦」誕生
白鶴錦の特徴(山田錦との比較)
- 大粒で心白が大きい
- 雑味の素となるタンパク質や脂質が少ない
- お米を磨く際に割れにくい
- 稲の背丈が低く倒れにくいので栽培が比較的容易
白鶴錦を使用したお酒
- 超特撰 白鶴 天空 純米大吟醸 白鶴錦
- 白鶴 翔雲 純米大吟醸 自社栽培白鶴錦
- 白鶴 翔雲 純米吟醸 白鶴錦
- 白鶴 別鶴 木漏れ日のムシメガネ
- 白鶴 別鶴 陽だまりのシュノーケル
- 白鶴 別鶴 黄昏のテレスコープ
- 上撰 白鶴 淡麗純米
楽天市場には白鶴のオンラインショップがあります。商品が気になる方は先に覗いてみて下さい。
白鶴酒造資料館の場所・アクセス

白鶴酒造資料館は、昭和40年代中頃まで実際に清酒醸造に使われていた本店壱号蔵を改造して開設されました。
内部は昔ながらの酒造工程をそのまま保存し、作業内容を再現するため、等身大の人形を配置するなど、清酒の生まれるまでを立体的にわかりやすく展示しています。
白鶴酒造資料館の住所は、神戸市東灘区住吉南町4丁目5-5です
電車で行くと阪神電鉄「住吉駅」より徒歩10分です。
「住吉駅」から海側です

白鶴酒造資料館で見学出来る酒造展示室の工程順
パンフレットの真ん中にある見学順序の工程順です
左が1階、右が2階です
ほとんどの工程が2階にあるのですが、工程1、2だけが1階にあるので注意して下さい
入ってすぐ左手です
パンフレットを見ながら進まれた方がイイですよ


工程は全部で10個あります
- 1.洗米
- 2.蒸米
- 3.放冷
- 4.麹室
- 5.酛仕込み
- 6.三段仕込・仕込
- 7.上槽
- 8.滓引き、火入れ
- 9.貯蔵
- 10.樽詰
『白鶴酒造資料館』で見学する工程毎のルートと名前
それでは工程を順に見学していきましょう

人形が意外とリアルなのに驚きます
思わず見入ってしまいますよ
順路の矢印に沿って進んでいきます
1.「洗米」の工程コーナー

踏桶(ふみおけ)に入れた精米した米を洗うのが洗米です。
半袖シャツにサルマタ、鉢巻姿の二人の若者が素足で踏桶に入り勇ましい掛け声に合わせ、踏んでは水を流す作業を続けます。
2.「蒸米」の工程コーナー

大釜の上に甑(こしき)を乗せ、これで米を蒸します。
甑の底には小さな穴があり、沸騰した釜の蒸気が昇るようになっています。
蒸気が勢いよく昇るまで釜屋は気を許せません。
3.「放冷」の工程コーナー

蒸米は添(そえ)、仲(なか)、留(とめ)、酛(もと)・麹(こうじ)用に区分し、それぞれ放冷場で冷やします。
飯冷(めしひ)やしにもルールがあって、莚(むしろ)に移した蒸米をまず釜屋が、両端から一本筋を描きます。
そして、二回目に二本、三回目に三本と冷却を均等に行うため、繰り返していきます。
4.「麹室」の工程コーナー

麹は室(むろ)という高温・多湿の特別な部屋でつくられます。
品質の良い麹菌に繁殖させるために二~三時間おきに蓋(ふた)打ち、仲仕事、仕舞仕事と続け、麹の積み替えを二回行います。

5.「酛仕込み」の工程コーナー

麹と蒸米を半切に計り分けます。
水は龍の口で調整しながら大半切りに入れ、「山卸し」といって、棒櫂(ぼうがい)でよくかきまぜます。

6.「三段仕込・仕込」の工程コーナー

醪(もろみ)の仕込みは、原則として添・仲・留の三段仕込。
予定の発酵を終えた醪は、仕込桶に汲み出し、担桶(にないおけ)で小出桶(こだしおけ)へ移します。
7.「上槽」の工程コーナー

醪を酒袋に入れ、酒槽(さかぶね)でしぼって酒と粕に分離、最初は、約千枚の酒袋を荒しぼり。
翌日、責槽(せきぶね)に集めてしぼり直します。さらに、一日圧搾して粕を抜きとり清酒が生まれます。
8.「滓引き、火入れ」の工程コーナー

しぼりたての酒は、白く濁っています。
これを、約一週間おいて沈殿させ、上澄みを他の桶へ移す作業が滓引きです。
そして、殺菌や熟度香味などの調節のために、酒を釜に入れて約六十度に加熱します。これを火入れ(煮込み)といいます。
9.「貯蔵」の工程コーナー

火入れの終わった酒は囲い桶(貯蔵桶)に入れ、酒の上に浮いている泡をすくい取り、フタをします。
この時、フタの上に、重石を十個並べ、桶とフタを密着させ、秋まで貯蔵するのです。
10.「樽詰」の工程コーナー

清酒は、厳選された吉野杉の四斗樽に詰め、出荷します。
銘柄商標などをいれた藁菰(わらごも)を樽に巻き、とじ縄をかけると菰冠樽(こもかむりだる)のでき上がりです。

酒づくりの工程は難しい漢字が多いですね
しかしホントに人形がリアルで見とれてしまいます
工程の合間にも様々な展示物があります
ビデオ見学コーナー

1階にはビデオを見るコーナーも用意されています
白鶴酒造資料館にある生酒の試飲コーナー
1階に下りると直売コーナーの一角に試飲できるコーナーがありました

この日は2種類のお酒を試飲できました
白鶴の試飲コーナーは自分で注ぐ仕組みです
小っちゃい吹き出し口の下にプラスチックのコップを持って行くと、チョコッとだけ出てきます
この「蔵酒」は人気です

期間限定の商品も試飲できます

このにごりゆず酒は美味しいです
白鶴酒造資料館にある限定品の直売コーナー

直売コーナーは広いです

もちろんお酒だけで無く、お酒からできる化粧品の種類も豊富です

お酒のつまみも沢山売っていますよ
ぷるぷるを3本買いました
お酒のゼリーです

白鶴の商品が種類が豊富です
白鶴酒造資料館では白鶴の酒粕も季節によって購入できる
寒い季節になると欲しくなる粕汁。白鶴の直売所でも冬の期間限定で酒粕が販売されています。

白鶴の酒粕は種類が豊富です
- 大吟醸の酒粕:500gで950円
- 純米酒粕:500gで840円
- 特撰酒粕:1kgで700円、2kgで1300円
「白鶴酒造資料館」を実際に見学してきた感想
「白鶴酒造資料館」を実際に見学してきた感想をお伝えさせていただきます。
散策中には思わずコマーシャルで聞く白鶴の歌を口ずさんでしまいます。
行って良かったところ
- 等身大の人形施設ですのでリアル感があって見応えタップリです
- 酒造りの工程が丁寧に作られていて理解しやすい施設です
そうで無いところ
- 中国の団体客に遭遇するとユックリ見学出来ないです
外国の団体客に遭遇した時は先に直売所コーナーで10分くらいユックリお買物品を見つけて下さい。すぐに団体さんは出て行かれます。
是非足を延して欲しいです。
御影郷には見学できる酒蔵が3カ所あります。大体年末年始以外なら営業中です。
酒蔵 | 定休日 |
白鶴 | お盆・年末年始 |
菊正宗 | 年末年始 |
福寿 | 正月三が日 |
ここ「白鶴酒造資料館」に足を運ぶ前は、菊正宗酒造を見学してきました。
次に訪問する酒蔵は、浜福鶴酒造です。
日本酒【浜福鶴吟醸工房】入館記。見どころは本物の酒蔵製造工場
灘五郷酒蔵で見学した全ての施設をランキング形式でまとめてみました。
まとめ
今日は灘五郷の1つ「御影郷」にある、白鶴酒造資料館をご紹介しました
人形による展示室で酒造りの工程を見て回ることができる施設です
もちろん直売コーナーもあるので、オリジナルグッズや絞りたてのお酒も購入することができます
試飲もできると思うので、お車で無い方は楽しみにして下さい。
これから行ってみたいなと思わせる旅行先を見つける方法や、旅行に是非持って行きたい便利グッズをまとめてみました。参考にして下さい。
灘五郷の全部の酒蔵についてはこちらにまとめています。
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灘五郷の酒蔵見学の参考になれば幸いです。