こんにちは
先日二泊三日のツアーで道北を旅してきました。
稚内とサロベツ原野に利尻島と礼文島です。
今日は『ハートランドフェリー』をご紹介します。
『ハートランドフェリー』は稚内港と利尻鴛泊港・礼文香深港及び利尻鴛泊港と礼文香深港を結ぶフェリーです。
船上から眺める利尻富士(利尻山)は圧巻です。
利尻島と礼文島に渡るにはこのフェリーを使うしか方法はありません。
船は3500トン以上ですが稚内航路は揺れます。船酔いしやすい方は対策準備しておきましょう。
それに各フェリーには食堂もありません。
【この記事で分かる事】
- ハートランドフェリーの航路と所要時間
- ハートランドフェリーの船舶情報
- ハートランドフェリーの船内情報
この記事を利尻礼文観光の参考にして下さい。
道北関連の記事
行ってみたいなと思わせる旅行先を見つける方法や、旅行に是非持って行きたい便利グッズをまとめてみました。参考にして下さい。
それでは詳しくお伝えします。
ハートランドフェリーとは

最初に「ハートランドフェリー」についてお伝えします
- 社名:ハートランドフェリー株式会社
- 本社:札幌市
- 設立:昭和9年
ハートランドとは北海道の離島を意識して付けられた名前です。
ロゴはこのハートランドフェリーの頭文字「H」をイメージしています。
「H」には3つの意味合いがあります
- 1つ目:北海道の「H」
- 2つ目:ハートフルの「H」
- 3つ目:ホスピタリティの「H」
引用元 ハートランドフェリー
日本全国の中長距離フェリーや離島フェリーについては、 【フェリー】北海道から九州まで日本全国の島々を繋ぐ航路! にて詳しくまとめています。参考にして下さい。
ハートランドフェリーの航路
ハートランドフェリーの航路についてお伝えします。

道北におけるハートランドフェリーの航路は3つあります
- 稚内港ー利尻島鴛泊港
- 稚内港ー礼文島香深港
- 利尻島鴛泊港ー利尻島鴛泊港
角航路の距離と時間
- 稚内港ー利尻島鴛泊港:52km:約1時間40分
- 稚内港ー礼文島香深港:59km:約1時間55分
- 利尻島鴛泊港ー利尻島鴛泊港:19km:約45分
角航路の2等料金(2024年7月税込料金)
- 稚内港ー利尻島鴛泊港:2990円
- 稚内港ー礼文島香深港:3290円
- 利尻島鴛泊港ー利尻島鴛泊港:1140円
料金には燃料油価格変動調整金額が含まれています
利尻礼文に渡るなら3度乗船するハートランドフェリー
航路を見て分かるとおり利尻島と礼文島に渡るならハートランドフェリーには3度乗船することになります
例えば稚内港→利尻島→礼文島→稚内港と移動する場合
- 稚内港ー利尻島鴛泊港
- 利尻島鴛泊港ー利尻島鴛泊港
- 礼文島香深港ー稚内港
と3度乗船です
ハートランドフェリーのターミナル
ハートランドフェリーの各ターミナルはボーディングブリッジが完成して乗船下船がメチャメチャ便利になったと思われます。
稚内港フェリーターミナル

やはり稚内港のフェリーターミナルが一番広くて大きいですね
利尻島鴛泊港フェリーターミナル

利尻島鴛泊港フェリーターミナルも真新しくてキレイです。
ここは道の駅もかねています。
礼文島香深港フェリーターミナル

礼文島香深港フェリーターミナルも真新しいです。
礼文島の山の低さに驚きます。
ハートランドフェリーの乗船券は「通過券」
普通フェリーに乗船するときには、住所氏名を記入して乗船した記憶がありませんか?
ハートランドフェリーでは乗船前の記入は不要でした。
おそらくツアーでの申込だからなと思われます

ハートランドフェリーの乗船券は「通過券」と書かれています。
今回のツアーではハートランドフェリーに3回乗船するのですが1枚の通過券で乗船できました。
絶対無くさないようにとガイドさんにヒツコク言われました。
通過券の右上にQRコードがあります。そこをピッ!と読むことで誰が乗船したのか記録されるそうです。
ハートランドフェリーの船
ハートランドフェリーの稚内港・利尻島・礼文島を就航しているフェリーは全部で3隻あります
ハートランドフェリーの各フェリーにはイメージカラーがあります。
フェリーが識別しやすいので便利です
フェリー「アマポーラ宗谷」

イメージカラーは「黄色」です
アマポーラ宗谷の船舶情報
- 全長 96.55m
- 巾 15.00m
- 深さ 5.50m
- 航海速力 19.25ノット
- 総トン数 4,265トン
- 旅客定員 夏期/550名 夏期以外/495名
- 車輌搭載能力 8トントラック/21台 乗用車/53台
- 就航 令和2年2月4日
新しいピカピカの船だと思ったら就航してからまだ4年です。
船名は利尻島に自生する希少固有種の黄色い花「リシリヒナゲシ」にちなみ、ヒナゲシのスペイン語より命名されています。
フェリー「ボレアース宗谷」

イメージカラーは「赤色」です
ボレアース宗谷の船舶情報
- 全長 95.70m
- 巾 15.00m
- 深さ 5.40m
- 航海速力 19.7ノット
- 総トン数 3,578トン
- 旅客定員 夏期/550名 夏期以外/500名
- 車輌搭載能力 8トントラック/21台 乗用車/55台
- 就航 平成15年5月
船名の由来はギリシャ神話で「北風の神」を意味しています。
フェリー「サイプリア宗谷」

イメージカラーは「茜色」です
今回の3度の乗船でも出会えませんでした
サイプリア宗谷の船舶情報
- 全長 95.70m
- 巾 15.00m
- 深さ 5.40m
- 航海速力 19.6ノット
- 総トン数 3,555トン
- 旅客定員 夏期/550名 夏期以外/475名
- 車輌搭載能力 8トントラック/21台 乗用車/55台
- 就航 平成20年5月
船名の由来は礼文島にのみ生息するレブンアツモリソウにちなんで、アツモリソウの学名「CYPRIPEDIUM(サイプリペディウム)」に、国・地域名「IA」を合わせた造語です。
引用元 ハートランドフェリー
ハートランドフェリーの船内
ハートランドフェリーの船内をご紹介します。
2等室

2等室はカーペット敷きで雑魚寝ができます。スマホなどを充電したい時は隅っこにコンセントがあるエリアを探して見つけて下さい
2等指定席

当面自由席として解放されていました
甲板ベンチ席

甲板席は風が通るので気持ちイイです。酔いも収まりそうです。
ハートランドフェリーは船酔いの覚悟が必要
ハートランドフェリーが運行されている稚内・利尻島・礼文島近辺の海は荒れることが多いです。
晴天の天気でも海は荒れていることもあります。
風が強いんですね。
特に利尻水道(北海道本土と利尻島の間)は、北東方向に流れる海流があります。夏の時期は流れの勢いも強いです。さらに南西風が強いときには流れの勢いも強くなります。
今回ハートランドフェリーに3度乗船しました。
- 1回目の乗船:稚内港→利尻島
- 2回目の乗船:利尻島→礼文島
- 3回目の乗船:礼文島→稚内港
やはり1回目の稚内港から利尻島へ渡る時の航海が一番揺れました。
波は5m以上です

ガイドさんも今日はよく荒れていると言っていたくらいです。
その時の揺れと波の状況をハートランドフェリーから撮影しましたので参考にして下さい
ユーチューブの動画はこちらです
連れは起きていられませんでした。
同じ日に利尻島から礼文島へ移動しました。こちらの航海は礼文島の東側だからか揺れはそんなに酷くなかったです。距離も短いので大丈夫でした。
2回目だから船内の座る位置も工夫しました。
ハートランドフェリーで船酔いを抑える方法
今回の旅行のガイドさんが教えてくれました。
船が揺れるときは遊具の「シーソー」みたいに揺れるそうです。
波が船の前方や後方からせまって来るときは、船は前後に揺れます。
この時、船の前方に近い位置や後方に近い位置に居ると大きな揺れを味わうことになります。
船の横から波を受けるときは、船は左右に揺れます。
この時、船の左右に近い位置に居るとこれまた大きな揺れを味わうことになります。
シーソーの原理で、真ん中辺に居ると比較的揺れが押さえることができます。
2回目以降の乗船は、それにならって座る位置を工夫しました。
それだけでも大分違います。
ハートランドフェリーの船内には食堂が無い

ハートランドフェリーはどの船にも食堂がありません。
自販機コーナーはあります。

船内に案内所があります。その近くに自販機コーナーがあるようです。この案内所は航行途中から閉まります。
稚内港から出港するとき及び稚内港に戻るときは約2時間近く乗船しています。
乗船前に食事が出来なかった方は、フェリーターミナルか近くのお店で食べる物を調達しておいた方がイイかもしれません。
稚内市民のソウルフード「チャーメン」については、 【稚内チャーメン店】市民大好きソウルフードはあんかけそば に詳しくまとめています。参考にして下さい
但し海が荒れていて船酔いする心配のある方は、食事を控える方が安心かもです。
2時間辛抱できる方は下船して美味しい名物を頂きましょう。
利尻島に近づくほど天気が回復
最初は大荒れの日本海でしたが、利尻島に近づくほどに天気は回復してくれました。

ノシャップ岬を越えて利尻島へ向かい始めた頃の利尻水道の海です

航海も3分の2くらい過ぎた頃に、突然晴れてきました。利尻富士も雲を被っていますがクッキリ見えるようになってきました。

利尻島鴛泊港に入港するときの利尻富士です。頂上付近は雲ですが麓は綺麗に晴れました。嬉しいです。
ハートランドフェリーは観光ツアーのバスと一緒に乗船できない

ハートランドフェリーには観光バスは乗船できないみたいです
島を移動する度にバスの乗り換えが発生します。
旅行会社のツアーに申込まれた方は最終の旅行案内にもその旨記載されていますよ。
1日に2つの島を移動する場合は、その都度荷物を全部かかえてフェリーに乗船することになります。
フェリーも大きいですから船内移動も大変です。これが以外にシンドイです。
バスの運転手さんは島毎に変わります
ガイドさんは常に同じ方がガイドしてくれています。船の乗船手続などは全てガイドさんが行ってくれます。乗客は乗船時はツアーバスを下車したらフェリーターミナルで並んで待っているだけです。
下船時は船を下りて指定されたバスに乗り込みだけです。座席は変わりません。
礼文島の人気観光スポット
礼文島の人気観光スポットをご紹介します。
桃岩展望台
桃岩展望台です

礼文島一番人気の観光スポットといっても過言では無いくらい人気の場所です。
香深港フェリーターミナルのすぐ側にあります。
桃岩展望台については、 【桃岩展望台】目の前に現れた巨大な岩山は想像以上にデカイ にて詳しくまとめています。参考にして下さい。
高山植物をガイドさんと一緒に探すハイキング
上記の桃岩展望台に向かって歩くミニハイキングです。

礼文島は花の浮島とも言われます。今回ガイドさんと一緒にミニハイキングもできますた。 【礼文島の高山植物】素敵なガイドと花を探す楽しいハイキング に詳しくまとめています。参考にして下さい。
稚内利尻礼文に行ったら是非食べたい地元の絶品ウニ
利尻礼文稚内でどうしても食べて見たいのは「ウニ」ですよね。
利尻礼文稚内で頂くことができるウニは2種類です。
- キタムラサキウニ
- エゾバフンウニ
キタムラサキウニの旬の時期

キタムラサキウニの旬
- 利尻島:6月上旬~9月末頃
- 礼文島:GW後~8月頃

美味しそうですね
エゾバフンウニの旬の時期

エゾバフンウニの旬
- 利尻島:6月中旬~8月末頃
- 礼文島:6月中旬~8月頃
どちらも夏が一番美味しい時期です。

7月に行って良かったです。
こちらも美味しそうです
両方の食べ比べもできます
利尻礼文稚内で「時価」のウニ丼の値段を調べた結果をまとめています。利尻礼文稚内でウニ丼を頂くお店を決める参考にして下さい。
まとめ
今日は道北観光の移動の要である『ハートランドフェリー』をご紹介しました。
利尻島と礼文島に渡るからにはハートランドフェリーに3回乗船することになります
稚内近辺の海は荒れることが多いです
いつも荒れるわけでは無いのですが、それでもやはり揺れます。
船内ではトイレに近い場所に居た方が安心できるかもしれませんね。
普段船に乗らない方は船酔い対策をシッカリ準備して乗船して下さい
これから行ってみたいなと思わせる旅行先を見つける方法や、旅行に是非持って行きたい便利グッズをまとめてみました。参考にして下さい。
道北関連の記事
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。