この記事は、40数年前「新日本海フェリー」に乗船して初めて北海道へ旅したときの物語です。
何の計画も無しに新日本海フェリーに乗りました。
もちろん北海道に到着しても全く計画はなかったです。
北海道の右半分ぐらいを旅して回りました。
いつの間にかそのまま北海道に住みつて居ました。
内地に帰ってきたのは初めて北海道に上陸してから1年と7ヶ月後でした。
若かったから出来た旅でしたね。
こんな旅をしてみたいと思って頂けるもしくは何かの役に立てるようなら嬉しいです。
それでは出発しましょう。
北海道ひとり旅は、 【北海道一人旅】夜行列車で岬めぐり相棒はラジカセ『U4』 の後編に続きます。
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突然思い立った北海道への旅
学校を辞めて就職もせずくすぶっていた20代前半の若いころ、突然「そうだ旅に出よう」と思い立って翌々日には家を出ていました
リュックとラジカセ1つ持って家を出ていました。
行先は日本の端っこに行ってみようと思って北海道と決めました
その頃流行っていた松山千春の「大空と大地の中で」に感化されたのかもしれません。
北海道の雄大な大地を見たいと思った記憶があります
ここで一つお断りです。
40数年前は、スマホはもちろんデジタルカメラも存在しない時代です。
記事に掲載したい写真が残っていないため、船や観光地の写真などはネット記事を引用させて頂いています。
40数年前の新日本海フェリー
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北海道に行くのはいいが、当時はどうやって行ったら良いのか何も分かっていませんでした
もちろん一人旅も初めてです
お金は無いけど時間は山ほどあるので、ノンビリ行ければ良いと思っていました。
やっぱり船が安いだろうと思ったのと船が好きなので、フェリーを探しました。
調べて見ると関西から北海道に運航しているフェリーは「新日本海フェリー」だけです
これに決まりです
出発港は福井県の「敦賀」で、到着は北海道の「小樽」です
当時の新日本海フェリーの運航は2日に1便でした
初日の深夜に敦賀を出航し、翌々日の朝小樽に到着します
片道30時間の船旅です
乗船した船の名前は、「ニューすずらん」でした
上の写真は40年前の「ニューすすらん」です。貴重な写真を見つけました
40年前の「ニューすずらん」は新船です
真新しい出来たばかりの新船でした
新日本海フェリーの航路・料金
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ここで現在の新日本海フェリーについてお伝えしておきます
北海道旅行される参考にして下さい
新日本海フェリーの航路と所要時間
- 舞鶴ー小樽 21時間
- 敦賀ー苫小牧東港 20時間
- 敦賀ー苫小牧東港(新潟・秋田経由) 31時間
- 新潟ー小樽 16時間
- 新潟ー苫小牧東港(秋田経由) 16時間
- 秋田ー苫小牧東港 11時間
- 敦賀ー新潟 12時間
- 新潟ー秋田 7時間
- 敦賀ー秋田(新潟経由) 20時間
40年前に比べて航路が格段に増えています
現在「敦賀ー小樽」航路はありません
小樽が苫小牧東港に変わっています
北海道旅行にはこちらの方が便利だと予想します
小樽に行くなら舞鶴から乗船すればOKです
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新日本海フェリーの料金
新日本海フェリーの敦賀ー苫小牧東港の料金をお伝えします。調査したのは2024年2月の金額です。旅行時には最新の料金をご確認下さい。
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車両の料金
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バイク・自転車などの料金
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期間の内訳
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舞鶴ー小樽の料金
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一番安い時期だと11100円から乗船できます。
今も意外にリーズナブルなお値段です。
新日本海フェリーの客室
新日本海フェリーの現在の客室です。
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下記写真はツーリストです
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畳の部屋もあるのがイイですね
シッカリくつろげそうです
新日本海フェリーの船舶情報
新日本海フェリーの船舶情報をお伝えします
現在新日本海フェリーには8隻の船が就航しています
船舶「はまなす・あかしあ」
はまなすは赤い花が咲き、あかしあは黄色い花が咲きます
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船舶「すずらん・すいせん」
すずらんとすいせんは花の名前ですね
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船舶「らべんだあ・あざれあ」
らべんだあは花の名前、あざれあは樹木の名前ですね
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船舶「らいらっく・ゆうかり」
らいっらくは花の名前、ゆうかりは植物の名前ですね
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はまなすの船舶情報
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船を代表して「はまなす」の船舶情報をお伝えします
- 全長 224.5m
- 総トン数 16,897トン
- 航海速力 30.5ノット
全長224.5mは日本で一番大きなフェリーです
航海速力30.5ノット。時速だと56kmです。世界でも最高クラスの早さです
試運転における最高速力32.04 kt(時速59.3 km)を記録し、世界最高速力を達成しました。
この早さのおかげで、30時間もかかっていた敦賀との運航が20時間になり、毎日就航が可能になりました。
はまなすのデッキプラン
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「はまなす」6Fのデッキプランです
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「はまなす」5Fのデッキプランです
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「はまなす」4Fのデッキプランです
新日本海フェリーは日本一高速のフェリー(護衛艦より速い)
新日本海フェリーの「はまなす」は日本で一番速いフェリーです。
航海速力30.5ノットは、海上自衛隊の護衛艦よりも速いです
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上の写真は海上自衛隊の護衛艦「もがみ」です。
「もがみ」の速力は30ノットです。
新日本海フェリーの早さがよくわかります
ちなみに神戸ー宮崎を結ぶ「宮崎カーフェリー」の『フェリーろっこう』の航海速力は23ノットです。
四国の南の太平洋を運航する「宮崎カーフェリー」の記事はこちらです。
なぜ「はまなす」はこんなにはやいのか?
ハイブリッド型CRPポッド推進システム
ちょっとだけ雑学です
「はまなす」の早さの秘密は、新しい推進システムのおかげです
その名も「ハイブリッド型CRPポッド推進システム」です
まったく意味がわかりません
早い話、下の写真のような仕組みです
- 水の抵抗が大きい左右2つのスクリューを止めた
- 2つのスクリューを前後に並べてさらに水の抵抗を最大限に抑えた
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新日本海フェリーの船内施設
新日本海フェリーの線内施設です
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船内設備も現在の新日本海フェリーです
200m以上もある船だから、施設も広いです
新日本海フェリー30時間以上の船旅
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船と海が好きなんです
船の油っぽい臭いが大好きです
ただただ漂っている海がすきです
船の中で何をしていたかというと1日中ひたすら水平線を眺めていました。
ホントに気持ちがイイです
旅に出て良かったなあと一人で感慨に耽っています
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日本海のあの向こうは中国かソ連なんだと思うと不思議です
ソ連、当時はソビエト社会主義共和国連邦です
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瀬戸内の陸地が見える船旅も良いけど、海しか見えない船旅はホントに感動です
どっか遠い世界に行きつくのでは思ってしまいます
キレイな夕陽も自分のこれからの旅を祝ってくれているように思えてきます。
袖すり合うも多生の縁
200m近いフェリーとはいえ、行く場所といえば
- 甲板
- 展望室
- 共同風呂
- 食堂
- 遊戯室
くらいに限られています
30時間も同じ船に乗っていると、いつの間にか顔なじみが出来てきます
どちらともなく声をかけて世間話をするようになります
一人で乗船している人は話し相手が居ないと寂しい物なんですね
そんな中で一人のお兄さんに知り合いました
車で実家に帰るところだそうです
こちらは初めて北海道へ一人旅をするのだと伝えました
なぜか意気投合してしまいました
北の大地北海道への初上陸は小樽
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ついに小樽の港が見えてきました
2晩かけた船旅もいよいよフィナーレを迎えます。
長かった・・
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実は小樽には観光名所も多いことを後から知りました
次に行くときは、この祝津のパノラマ展望台に行ってみたいですね
小樽に着いたけどまだ行先が決まっていない
新日本海フェリーはついに小樽港に着岸しました。
あての無い旅。
着いたのはいいけれどさてこれからどうしようか・・
どこへ行こうか・・
小樽の街を散策しようか、いっそ札幌まで行こうか・・
下船準備をしていると船内で知り合ったお兄さんが声を掛けてきました
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お兄さん:「どこ行くの?」
旅人:「決まっていません」
お兄さん:「じゃ乗って行く?」
旅人:「ありがとうございます」
助手席に乗せてもらうことになりました
初めて見た小樽の町並に違和感
お兄さんの実家は帯広だそうです
今から5~6時間の長いドライブになります
車で小樽の街中を走っていると、何となく街の景色が大阪と違って見えるんです
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意外にカラフルな色の家が多いんです
![](https://kantomiki.com/wp-content/uploads/2024/02/otaruie.webp)
しばらく走っていて気がつきました
屋根が違うんです
瓦屋根の家が一軒も無いんです
それをお兄さんに伝えると、「そうだよ」と教えてくれました
北海道の冬は雪がハンパじゃない。屋根の上に雪が溜って家が潰れないような屋根になっていると、井教えてくれました。
日本は広いなーが北海道に着いた最初の感想です
初めての北海道はホントにでっかいどう
お兄さんの車で北海道を走り続けていて記憶に残っている場所が2カ所あります
日本一の直線道路
1つ目は真っ直ぐな直線道路です
場所は札幌の北の方に位置します
美唄市(ビバイ)と滝川市を結ぶ国道12号線です
だた車で走っているだけなんですけど、一向に曲がらないなと思いました
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後から知ったのですが、ここは日本で一番長い一直線の道だそうです
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関西で言うとJR大阪駅とJR神戸駅の間の距離が33kmです。
この間を一直線で走れるって北海道は広いな!
場所は下の地図を参照してください
ちなみに日本で二番目に長い一直線の道路も北海道にあります
それは道東の斜里町にある国道334号線です
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ここは起伏があるからホントに絶景です
狩勝峠の絶景
もう一つは狩勝峠です
富良野の方から十勝平野に向かう日高山脈の峠です
十勝平野は日本で3番目に広い平野です
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車を降りてジックリと十勝平野を眺めていました
ホントに北海道は広い!
でっかいと思いました
心底、北海道に来てよかったと思いました。
狩勝峠の場所はこちらです
日高山脈にはもう一つ人気の峠として日勝峠があります
いよいよお別れの帯広駅に到着
いよいよ、お兄さんのふもと帯広に着きました
朝小樽に居たのがウソみたいです
小樽から帯広までは約230kmです。
当時はまだ帯広方面への高速道路も無い時代です
下の道をひたすら走っていました
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上の写真は40年前の帯広駅です
こんな感じだったと思い出しました
駅前でお兄さんの車を降り、お兄さんに沢山のお礼を言って手を振ってお別れしました
名残惜しかったです
いい人に会えたなと心がホカホカしていました
旅の出会いってホントにイイものです。
ちなみに下の写真は今の帯広駅です
今風に高架された駅になっていますね
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さて、これからどこ行こうかと国鉄の路線図を眺めながら考えました。
物語はパート2に続きます。
旅先でバイトを探す方法
40年前、帰るお金が無くなりそうかつ最北海道に居たいと思ったから、なんとかバイトを探そうと考えました。
当時都会だとアルバイトニュースは100円で売っていました
考えたのは現地の泊まった宿で、働き口が無いか聞いてまわる方法です。
今ならスマホにバイトを見つけるアプリを入れて探すだけです
いくつかご紹介しておきます
お金を得ながら旅行できるってイイですね。
リゾートバイトダイブ
ワクトリ
ホテルはやっぱり高い。長期滞在できる宿泊施設を探すならこちら
調べて見たい旅行情報
ご紹介するサイトが2つ場合は、見やすいとか使いやすそうとかいつも使っているなどお好みで選んで下さい
旅行ガイドブック
旅行に出かけるならガイドブックは必須ですよね
スーツケースはおニューをレンタル
スーツケースは旅行に合わせてレンタルもできますね
旅行先のホテルを探してみる
行先が決まっているならホテルから決めますか。
全国のレンタカーを比較・予約
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クルーズの旅
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まとめ
今日は初めて北海道に向かって乗船した「新日本海フェリー」の船旅をお伝えしました。
帯広駅からの続きは後編のパート2を楽しみにして下さい
北海道ひとり旅は、 【北海道一人旅】夜行列車で岬めぐり相棒はラジカセ『U4』 の後編に続きます。
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