こんにちは
筆者が住んでいる神戸市の港は日本有数のクルーズ客船発着の多い港です。観光シーズンになれば毎週のように神戸港にクルーズ船が入港してきます。
日中に入港する時は、神戸ポートターミナルまで自転車漕いで写真を撮りに出かけています。
今日はクルーズ船『スペクトラムオブザシーズ』をご紹介します。
『スペクトラムオブザシーズ』はロイヤルカリビアンのクルーズ客船です。全長347m。日本に寄港するクルーズ客船の中で最大級の船です。
巨大な姿を神戸港にてこの目で確かめて来ました。デッカいです。
クルーズ船てパッと見、どれも同じ船に見えませんか?
もちろん姉妹船でも無い限り個々の船に違いはあるのですが、正直よく分かりませんよね。
今日はせっかくなので『スペクトラムオブザシーズ』の外観の特徴(見分け方)をご紹介したいと思います。
専門的な違いでは無く船の構造的な違いを中心にお伝えしたいと思います。
この記事を読んで頂くと下記の事が分かります。
- スペクトラムオブザシーズの外観
- スペクトラムオブザシーズの大きさ
- スペクトラムオブザシーズの特徴(見分け方)
- スペクトラムオブザシーズのデッキプラン
次にクルーズ船を見かけて楽しむときの参考にして下さい。
世界一大きいクルーズ客船については、 【世界最大の豪華客船2024】第一位は全長365m乗船可能9900人 にて詳しくまとめています。参考にして下さい。
それでは詳しくお伝えします。
スペクトラムオブザシーズの歓迎風景

今回のスペクトラムオブザシーズの神戸入港では歓迎式がありました。
神戸大学の太鼓同好会の皆さんによる太鼓の演奏でお出迎えです。
その時の演奏会の模様です。
神戸ポートターミナル停泊中のスペクトラムオブザシーズ

神戸ポートターミナルに着岸したスペクトラムオブザシーズです。
ポートターミナルからだと近すぎて全体像が見えないくらい大きいです。当然ですが一番上のデッキなんてどうなっているのかサッパリ分かりません。
ホントに大きいです。
神戸港にあるクルーズ客船ターミナル

神戸港に発着するクルーズ客船のターミナルは2つあります。
- 神戸ポートターミナル
- 中突堤旅客ターミナル
【神戸ポートターミナル】
神戸ポートターミナルは上の写真で一番右側の埠頭です。ここには大型のクルーズ客船が発着します
【中突堤旅客ターミナル】
中突堤旅客ターミナルは上の写真で一番左側の埠頭です。神戸メリケンパークオリエンタルホテルの前です。ここには中型までのクルーズ客船が発着します
ちなみに右から2つ目の埠頭が神戸フェリーターミナルです。宮崎カーフェリーとジャンボフェリーの乗り場です。宮崎カーフェリーとジャンボフェリーについては下記記事にまとめています。
クルーズ船スペクトラムオブザシーズについて
それではさっそく「スペクトラムオブザシーズ」についてご紹介します。
英語で書くと、「SPECTRUM OF THE SEAS」です。
「SPECTRUM」は日本語で「物事が連続的に変化する様子やその範囲を表す言葉」といった意味です。
運営会社は「ロイヤルカリビアン」です。
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルは1969年に設立された、世界最大規模の客船会社です。
本社は米国マイアミにあり、2024年1月現在28隻の客船を保有しています。
ロイヤルカリビアンの他のクルーズ客船については、 ロイヤルカリビアンクルーズの詳細 を参考にして下さい。
スペクトラムオブザシーズ洋上初の施設
スペクトラムオブザシーズはクァンタムクラスのシリーズ船です。
スペクトラムオブザシーズが就航したのは2019年4月です。
クァンタムクラスは当時、数々の『洋上初』となる施設が登場しました。
- 海上約90mからの絶景を望めるが楽しめる展望カプセル「ノーススター」
- スカイダイビング体験が出来る「アイフライ」
- 洋上最大のスポーツとエンターテイメント屋内施設「シープレックス」
- 2基のロボットバーテンダーが軽快にシェイカーを振る「バイオニックバー」
- 三層吹き抜けの展望ラウンジに、最先端のプロジェクションマッピングと6基のロボットスクリーンが幻想的なショーを繰り広げる「TWO70」
スペクトラムオブザシーズ日本向けの動画紹介がありますので参考にして下さい。
スペクトラムオブザシーズのギネス記録
スペクトラムオブザシーズにギネス記録があります。
先ほどご紹介した、海上約90mからの絶景を望めるが楽しめる展望カプセル「ノーススター」がそれです。
ギネス記録は、「洋上で一番高い展望デッキ」として登録されています。
海上約90mってスゴいです。こんなイメージです
こちらは姉妹船のクオンタムオブザシーズを参考にしています。

真ん中から伸びているアームですね。おっかないですね。スリルありそうです。
スペクトラムオブザシーズの大きさ

スペクトラムオブザシーズの大きさなどの船舶情報をご紹介します。
- 総トン数:169,379トン
- 乗客定員:4246人
- 乗組員数:1551人
- 全長:347m
- 全幅:41m
- 喫水:8.5m
- 巡航速度:22ノット
- 就航年:2019年4月
- デッキ数:16F
乗員乗客で5800人も乗船できます
船の長さはなんと347mもあります。
16両編成の東海道新幹線の長さが400mです。そこから2両半ほど少なくした長さと変わらないくらいと想像すると、メチャクチャ長い船です。
もちろん東京タワーより長いです。
スペクトラムオブザシーズはどのクラスのクルーズ船か
クルーズ船には大きく分けて3つの種類があります。(引用 郵船トラベル)
- カジュアルクラス:手頃な価格帯。1日あたり10,000円~15,000円前後の格安クルーズかな
- プレミアムクラス:ワンランク上の1日あたり、20,000円~25,000円を超すクルーズかな
- ラグジュアリークラス:至れり尽くせり。1日あたり、40,000円前後の高級クルーズかな
各クラスのクルーズ会社
- カジュアルクラス:ロイヤル・カリビアン、カーニバル、コスタ、MSCなど
- プレミアムクラス:プリンセス、ホーランド・アメリカなど
- ラグジュアリークラス:キュナード、クリスタル、シルバーシーなど
スペクトラムオブザシーズはロイヤル・カリビアンのクルーズ船なのでカジュアルクラスです。
クルーズ会社のクラスは、ベスト1クルーズを開くと一番下に載っています。参考にして下さい。
クラスで値段が全然違うから気になりますよね。
スペクトラムオブザシーズ外観の特徴(見分け方)
クルーズ船てパッと見、どれも同じ船に見えませんか?
もちろん姉妹船でも無い限り個々の船に違いはあるのですが、正直よく分かりませんよね。
専門的な事かどうかわ不明ですが普段船を見ていて気付いた構造的な違いを中心にお伝えしたいと思います。
それではスペクトラムオブザシーズの外観の特徴(見分け方)をご紹介します。
船首の形で見分ける方法

船首の形の見分け方です。
見る場所は船の先端から海上までのラインです。大きく分けて3種類のラインがあります。
- 海に向かって直角のライン
- 斜めに真っ直ぐのライン
- 内側にカーブを描いたライン
意外に内側にカーブを描いたラインの船が多いです。
スペクトラムオブザシーズは斜めに真っ直ぐのラインです。
船首甲板の位置で見分ける方法

船首甲板の位置とは、アンカーや港に係留するロープなどを巻き上げる機械が設置されている場所のことです。
船首甲板の位置は2種類あります。
- 甲板の上に機械が設置されているタイプの船
- 甲板の下に機械が設置されているタイプの船
甲板の上に機械が設置されている船は、乗員しか立ち入りできません。甲板の下に機械が設置されている船は、乗客が船首を歩くことができます。タイタニックみたいに進行方向に向かって佇むこともできますね。
スペクトラムオブザシーズは甲板の下に機械が設置されているタイプです。下の写真をよーく見ると船首に人が立っているのが見えます。
船首の客室窓の形で見分ける方法

船首の客室も個性が出る場所です。
- 窓しか無いタイプ
- バルコニーになっているタイプ
スペクトラムオブザシーズは窓しか無いタイプです。さらに窓の形は中央が四角形で外側の窓は丸形です。
船尾の形で見分ける方法

クルーズ船の船尾も特徴の現れる場所です。
主な船尾の特徴です
- ①海面からデッキまでのラインが内向け山形のタイプ
- ②海面からデッキまでのラインが外向け山形のタイプ
- ③ロープ巻上機などの機器設備が甲板に見えるタイプ
- ④ロープ巻上機などの機器設備が隠されているタイプ
- ⑤船尾に乗客がくつろげるデッキがあるタイプ
- ⑥船尾の施設が外観から分からないタイプ
スペクトラムオブザシーズの船尾の特徴は、①④⑥です。黒い磨りガラスの部分にはTWO70(トゥセブンティ)と呼ばれるショーの施設と図書館があります。
船尾甲板の位置で見分ける方法
ロープ巻上機などの機器設備がある甲板がどのくらいの位置にあるかもクルーズ船を識別できる特徴の1つです。
- 機器設備のある甲板が海面に近いタイプ
- 機器設備のある甲板が海面から遠いタイプ
スペクトラムオブザシーズの船尾甲板の位置は、機器設備のある甲板が海面に近いタイプです。
ブリッジの位置で見分ける方法

ブリッジの形や位置もこれまたクルーズ船の大きな特徴の1つです。
ブリッジの主な特徴です
- ブリッジのある位置(階)の違い
- ブリッジの窓のラインが一直線かそうで無いか(丸みがあるなど)
- ブリッジ左右の船の幅から出ている部分の長さの違い
スペクトラムオブザシーズのブリッジは最上階の下の階です。ブリッジ中央部分の窓は丸みがあります。ブリッジ左右の船から出ている部分はちょっと長めです。
ファンネル(煙突)の形で見分ける方法

クルーズ船の煙突をファンネルと言います。ファンネルの形もそれぞれ特徴があります。一番特徴のある分と言っても過言では無いくらいです。
ただ複雑なので近くで(望遠で拡大)見ないとよく識別できないのが難点です。
スペクトラムオブザシーズのファンネルの特徴です
- 土台が台形の形をしている
- 3つのファンネルがあるように見える
- 一番大きいファンネルの煙突の数がメチャ多い
- 実は前方にも小さめの煙突が1つ見える
ファンネル(煙突)マークで見分ける方法

ファンネル(煙突)のマークでクルーズ船を見分けることもできます
ファンネルのマークは大きいので識別しやすいです。
ファンネルマークで識別できるのは、クルーズ船の会社です。
ロイヤルカリビアンクルーズのマーク
- 上部:クラウン(王冠)
- 下部:アンカー(錨)
ロイヤルカリビアンクルーズの会員のことをクラウンアンカーと呼ぶと聞きました。
船体の色で見分ける方法
クルーズ船の船体の色も個性があります。
一度塗られると長い間同じ色なので覚えやすいです。
スペクトラムオブザシーズの船体の色は、薄い水色でしょうか
派手はでしていなくて良い色です。
船名を書いてある場所で見分ける方法
通常船には下記の場所に船名が書かれています。
- 船首の左右
- 船尾
クルーズ船は大きいのでデッキ上部にも船名が書かれている船もあります。
スペクトラムオブザシーズもレストランと思われるフロアデッキの中央部分に英語で船名が書かれています。
デッキの階数で見分ける方法

クルーズ各船を見つけると何階建てだろうと、思わずデッキの階数を数えてみたりしませんか?同じ造りだから数えにくいですよね。
筆者がデッキの階数を数えるのは船体の色が変わるデッキからです。
大きい船ほど階数が増える傾向があります。乗客の数が多いほど階数が増えます。
- スペクトラムオブザシーズのデッキの階数:12階
船の側面で見分ける方法

クルーズ船の側面も意外と特徴があります。
客室部分てどの船も同じに見えますよね。
実は意外とデコボコしているのが分かります
- 救命艇のある場所の客室はちょっとヘコんでいます
- 救命艇の大きさなどによってもヘコみ具合が違います
スペクトラムオブザシーズの客室デッキは船首部分はヘコんでいません。それと救命艇の無い中央分もヘコんでいません。ヘコみは中央分前後にあります。
最上階のレストランは全くヘコんでいません。最上階のレストランのある部分はどのクルーズ船もへこみが無い船が多いです。
ライフボート(救命艇)の位置と数で見分ける方法

ライフボート(救命艇)の位置と数でも見分けることができます。
小さめのライフボート(救命艇)を沢山積んでいるクルーズ船もあります。
基本は上甲板部分の左右に設置されています。
スペクトラムオブザシーズは左右に大きいライフボート(救命艇)が9隻積んであります。
色は黄色系が多いです。
独自の施設で見分ける方法

そのクルーズ船独自の設備があれば見分ける材料になります。
特にスペクトラムオブザシーズは、アームで展望カプセルを上下させるので目立ちます。

ロッククライミングの施設もあります。上記写真の茶色い部分がそれです。一番上は海上60mの高さです。
スペクトラムオブザシーズとMSCベリッシマの大きさ比較
船の大きさを表す数値として総トン数があります。日本を寄港するクルーズ客船で一番大きいのは「MSCベリッシマ」です。
「MSCベリッシマ」の総トン数は、171,598トンです。
スペクトラムオブザシーズとMSCベリッシマの大きさを比較してみました。
数値 | スペクトラムオブザシーズ | MSCベリッシマ |
総トン数 | 169,379トン | 171,598トン |
乗客定員 | 4246人 | 5714人 |
乗組員数 | 1551人 | 1536人 |
全長 | 347m | 315m |
全幅 | 41m | 43m |
デッキ数 | 16F | 19F |
全長はスペクトラムオブザシーズの方がMSCベリッシマより「32m」も長いです。1人あたりの面積がゆったりしているということなんでしょうか。
MSCベリッシマも神戸に寄港しました。その時は神戸港の遊覧船の船上から入港を迎えました。近くで見るとホントデッカいですよ。
遊覧船については、 本当に大きい!遊覧船bohbohでお出迎えするMSCベリッシマ にて詳しくまとめています。参考にして下さい。
MSCベリッシマについては、 【MSCベリッシマ】船の見分け方と神戸入港写真にデッキプラン にて詳しくまとめています。参考にして下さい。
スペクトラムオブザシーズの日本に寄港するクルーズご紹介
実際に神戸港に寄港しているので、タイミングさえ合えばスペクトラムオブザシーズの日本に寄港するクルーズツアーを見つけることは可能だと思われます。
スペクトラムオブザシーズの日本を寄港するクルーズを探してみました。日本に寄港するクルーズツアーがいくつかありました。
参考にして下さい。
スペクトラムオブザシーズの客室について
スペクトラムオブザシーズの客室(キャビン)は17種類見つかりました。
種類は豊富です。
スペクトラムオブザシーズの船内施設について
スペクトラムオブザシーズはデッカいクルーズ客船ですから、船内施設も豊富です。
覗いてみて下さい
スペクトラム・オブ・ザ・シーズのデッキプラン
スペクトラム・オブ・ザ・シーズの各フロアのデッキプランをご紹介します。
最後にPDFのアドレスも用意しています。
デッキ3

デッキ4

デッキ5

デッキ6

デッキ7

デッキ8

デッキ9

デッキ10

デッキ11

デッキ12

デッキ13

デッキ14

デッキ15

デッキ16

引用元の スペクトラムオブザシーズのデッキプラン
印刷用のPDFもあります。こちらです
神戸港のクルーズ船入港予定を知る方法
神戸港に入港するクルーズ客船を事前に知る方法があります。
神戸市からチャンとホームページで広報されています。
神戸市の「客船入港予定」というページです
参考にして下さい。
前の港が外国の場合も多いです。よくクルーズ船の到着予定が変わります。
小まめにチェックをして下さい。
神戸港に入港したクルーズ客船の一覧
神戸港に入港したクルーズ客船で写真撮影してきた船の一覧をご紹介します。
船の名前をクリックすれば詳細記事にジャンプします。
気になるクルーズ客船を見つけて下さい。
日本のクルーズ客船
世界のクルーズ客船
神戸港に入港したクルーズ客船のランキングを、 神戸港に入港した世界のクルーズ客船の名前と大きさランキング にて詳しくまとめています。参考にして下さい。
日本のクルーズ客船で瀬戸内海を運行しているのは『ガンツウ』というクルーズ客船もあります。二泊三日で50万円ほどの料金です。
まとめ
今日は神戸港に入港した大型のクルーズ客船「スペクトラムオブザシーズ」をご紹介しました。
年に何度か神戸港に寄港しています。
タイミングが合えば是非見学にお出かけしてみて下さい。
世界一大きいクルーズ客船については、 【世界最大の豪華客船2024】第一位は全長365m乗船可能9900人 にて詳しくまとめています。参考にして下さい。
日本は島国です。全国津々浦々フェリーが運航されています。
日本のふぇりーについては、 【日本のフェリー】北海道から九州まで全国の航路と離島紹介 にて詳しくまとめています。参考にして下さい。
全ての船の記事一覧はこちらです